五臓六腑に沁みわたる〜その壱〜

前々回それぞれの臓腑について述べていくことを書きましたが、
その前段階として
東洋医学の臓腑観について説明する必要がありますね。



大概の人は「五臓六腑」という語をきいたことがあるでしょうし、
臓腑というものについて、理解はしていると思います。

しかし、それはあくまでも西洋医学としての認識でしょう。


そもそも五臓を正確に認識している人は医療を生業としている人以外の中でいうと、少ないのではないでしょうか。



「肝、心、脾、肺、腎」

これが五臓です。

違和感を感じますか?
膵臓がありませんね?

でも東洋医学的にはこれでいいのです。

なぜいいのかというと、
五臓といった場合、実際にあるものだけを並べているわけではないからです。

仏教伝来と同じ頃、東洋医学(中国伝統医学)が日本へ伝わりました。

それ以降、東洋医学一辺倒の日本に変化が起きたのが、
江戸時代、解体新書が伝わったときです。

東洋医学の解剖図はでたらめだと認識されるようにもなりました。

人体の解剖図を描き表していたものからすると、正確なスケッチかどうかという観点ではそのとおり。
明らかに実際のものとは違う。

しかし、東洋医学の図は解剖図ではないのです。

臓腑図。

臓腑に対する捉え方、考え方が違うのです。
ある意味、概念図です。

臓腑図においては肺や肝は葉っぱの形をしています。
肺は八枚、肝は七枚。

現実的に見ると、肺や肝がそのような形をしていないのは一目瞭然です。

しかし、なぜそのように描いたのかというと、機能をも現しているからです。


解剖は古代の中国でも無数に行っているので、描こうと思えば描けるところを、
臓腑図では敢えてしなかった理由があるわけです。

西洋医学の内蔵学にあたるものは、
東洋医学では「蔵象学」といいます。


「蔵」は「臓」であり内臓、
「象」とは「形象」で外に現れる生理及び病理現象のことをいいます。

このことから五臓六腑を幹として経絡を枝葉とする一体的人間観がでてくるわけであります。

そしてその他の五臓も
西洋医学でいう臓腑とイコールではありません。

さらに六腑も。

続きは次回に。




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by shinkyu--kaminari | 2014-07-22 22:17 | 東洋医学 | Comments(0)