2014年 07月 28日
教うるは学ぶの半ばなり
この週末、日曜日はお茶の水女子大にて鍼の勉強会。
講義するというのは、実を言えばやりたいことではありません。
しかしですね、
教えるということは自分にとって、かなり勉強になります。
やはり自らがしっかりと深く広く学び、深く広く理解しなければ、
これから理解しようとする人が理解できるように教えることはできません。
人は、ひとつの言葉をきいて共通の認識をもつとは限りませんし、
ひとつのことをきいた人が全て、同じ疑問をもつとは限りません。
適当なことを講義すれば
僕個人だけではなく勉強会そのものの評判を左右することにもなります。
学びに集う人以上の気概がないと講義なんてできるものじゃありません。
今回の講義のテーマは《望診と脈診の基礎知識》
以前の徒然日記で「望診」についてはちょっと書きましたね。
簡単に言うと、
術者側の視覚で観察することで異常を察知し、内臓の病変を判断する診断法のひとつです。
講義をする以前に、
そもそも広義において「視覚」とはなんだろう、と僕は気になっていました。
目の不自由な術者は、このテーマにおいて、どうアプローチしているのだろうか、と。
好機にめぐまれ、
講義の前にこの勉強会会員である視覚障害者の先生に大変興味深い話を聞くことができました。
全盲の方でも色の違いを認識できる方が居られる。
先天的に全盲の方でも色の濃淡の違いが感じられる方が居られる。
話さないでも誰だかを認識できる方も居られる。
視覚に頼っている我々が同じ能力を発揮することは無理でしょうが、視覚に頼り過ぎないで望診をしていくことも大切なのではないかと思いました。
この講義で、ぼくは望診について、ついつい時間を費やし、
とうとう脈診まで話せなかったのですが、自分としてはそれでもよかったのかなと思います。
両方中途半端になるのが一番よくない。
この日、もし脈診を聴きたくて講義に参加されてる方がいたら、ごめんなさい。
この勉強会では講師の講義ごとに終了後アンケートをとっているので、
脈診ごめんなさい講義(笑)ではありましたが僕の望診の講義にどのような反応かあるのか楽しみでもあります。
講義資料づくりに手間取り、徒然日記も数日空きましたが、なるべく更新していきたいと思います。「この続きはまた次回」と書いて、その当該《次回》にその続きがこないのもご容赦下さい(笑)<「次にそのことについて書きたいと思った回」に、ということで。
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