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上善如水

上善如水といっても酒ではなく、最善の生き方は水の如くあるべしという老子の言葉です。
今日はそんな話。

身体の使い方について、かためる使い方はよくないということを、前回書きました。

そして、かためないだけではなく連動性が大事ということを書いたので、そ
れについて具体的に述べてみようと思います。

ではわかりやすい例をひとつ。

床や地面にあるものを拾うとき、どのように拾いますか?

重いものを持ち上げるのならば、膝を曲げて腰から曲げないように、などと聞いたことがあるでしょうかね。
軽いものでもそれと同様に、というのが模範解答だと思いますか?

これはしかし、自然な連動性を無視しながら、腰にあまり動きを作らないで済むという、不自然な動きを作り出すことにもなりますので、正解ではありません。

なぜか。

現象にだけ言及し、そのとき身体にとって必要な本質的な動きに触れていないからです。

正解を言いますと、

物を実際に拾う手から遠いところから連動性をもって動いて拾う。

手から先に動くのではなく足から動く感じです。
だから結果的に腰より膝が先に曲がるのです。
物を拾おうとしただけでギックリ腰になったという人は、この連動性が失われているのです。

ボールを投げるという動きでも考え方は同じです。
両足を地面につけた状態でボールを投げるという動きをしてみると、より連動性を感じやすいかもしれないですね。

阿波おどりに置き換えて言うと、
脚を上げるという動きや、手を前に出す動き、腰を低くするという動きに関しても、
その一連の動性をいかに高めるかということになるわけです。

「脚を上げるのはこの筋肉」という考え方では理解しにくいと思います。
骨盤まわりの動きはもちろんですが、胸郭という胸まわりの動きが悪いと脚を上げることがスムーズではなくなります。
上半身からの連動性が失われるからです。

身体の70%は水分です。
となると、身体はそれ自体としては固体ですが、液体の要素が強いわけです。
液体が袋に入れられていて、その中にいろいろなものが浮かんでいる。
波が伝わる、水面の波紋が伝わる、そのような感じが連動性。

話が飛躍しましたかね。

このスムーズな連動性、あるいはバランスのよい連動性の身体を目指して、
【伝統鍼灸かみなり】ではもちろん鍼でアプローチするわけです。

でも、連動性を出すために、ここに鍼、ということではありません。
あることが原因で連動性が失われているわけなので、その原因を解決するために鍼をするわけです。
また、かためているということに対しても。

そのことは今度。



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by shinkyu--kaminari | 2014-08-06 20:30 | 徒然に | Comments(0)