2014年 08月 18日
舌も口ほどにものを云ふ
望み診る、つまり望診について書きました。
目は口ほどにものを云ふ、と、よくいいますが、
舌も口ほどにものを云うんです。
今日は、
望診のなかから、目ではなく舌の云うことを見る「舌診」について。
「舌診」
その名の通り舌を診るわけですが、患者さんからよく聞かれます。
「なんで舌を見るんですか?」
いやいや、これがすごいんです。舌で様々なことがわかります。
考えてみて下さい。
身体の中にあるもののうち、、内臓と直結しているのに容易に外に出せるものは舌だけです。
これを診ないのは勿体無い。
どの診断にも特徴はありますが、
舌診は寒熱の診断において、他のいかなる診法より信頼できます。
簡単に言いますと、
正常な淡紅色の舌が、熱に傾けば紅色になるし、
冷えに傾けば淡白色になります。
この舌そのものの色と、舌の上にある苔の色、
また舌の形や舌上の状態、舌の動態など様々なものを診て
診断をすることになります。
患者さん自身でも、お酒を飲み過ぎたときや食べ過ぎたときなどは、舌においても顕著に違いが感じられると思いますよ。
自分の身体をチェックするのにもよいでしょう。
ちなみに舌の先は身体の上の方、奥は下の方の状態をあらわします。
臓腑で言うと
舌先が「心」「肺」、
中央が「脾」「胃」、
奥が「腎」、
側面が「肝」「胆」、
の反応をあらわしたりもします。
もちろん反応をあらわすわけですから、治療後において舌も変化をします。
乾き過ぎていたものが潤ってくる。
潤い過ぎていたものが適度になる。
暗い色が明るくなる。
厚い苔が薄くなる。
舌を磨いてきれいにしようとしても、身体の中が汚れていたらきれいになりません。
しかし、身体の中をきれいにすれば舌もきれいな舌になります。
健康な人の舌はとてもきれいですよ。
身体がどんな状態か舌はいろいろと語ってくれます。
本人の口より確かなことも多々ありますよ。
当ブログ応援ポチッとよろしくおねがいします
ありがとうございます!
by shinkyu--kaminari
| 2014-08-18 21:46
| 東洋医学
|
Comments(0)