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肝は疏泄(そせつ)を主(つかさど)る

以前東洋医学と西洋医学では臓腑に対する考え方が違うと書きました。

今日は「肝の臓」の役割をひとつ紹介したいと思います。

『肝は疏泄を主る』
肝の臓が「疏泄」というものを中心となって行うわけです。

聞きなれない言葉ですよね。

意味としてはのびやかに通じさせるというような感じです。

何をのびやかに通じさせるかというと
①気機、②運化、③情志

この三つです。
これらをのびやかにするのが「肝の臓」の役割のひとつというわけです。

①気機とは昇降出入の気の運動形式。
上に下に外に中に向かっていく気の流れ。
臓腑経絡、気血など全身の気機をのびやかにする働きがあります。

②運化とは「脾の臓」「胃の腑」が行う消化吸収して運ぶ働き。胆汁の分泌の調節も含まれます。

③情志とは精神情志活動です。
「心神」が元締めなのですが、それをのびやかにするのが「肝の臓」の役割なのです。

七情「喜、怒、憂、悲、思、恐、驚」それぞれは、五臓に分類されますが、それらの感情の過度になると、「肝の臓」に影響を及ぼすわけです。
そのため、精神的な問題というのは「肝の臓」に異変をもたらし、身体に様々な問題を起こします。

「疏泄」がうまく働かない、逆に働き過ぎるという問題もあります。

いい状態であればのびやかな「肝の臓」
その性質から五行では「木」の性質をあてはめます。

今日はこの辺で。


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by shinkyu--kaminari | 2014-09-06 21:30 | 東洋医学 | Comments(0)