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人の疝気(せんき)を頭痛に病む

意味:自分に無関係なことに余計な心配をすることの例え(大辞林)

【伝統鍼灸かみなり】には頭痛の方よくお見えになります。
この例えのように無関係なことを心配してる方もおりますが、
大概は自分のことや家族のことで心配をしている人の方が多いですね。当たり前ですが。

他の疾患同様、初診であればそこにいたった経緯を、
今現在の状態、痛みの増悪緩解要因、痛みの性質や、部位などを聞き、脈や舌、お腹、背中、手足のツボの状態を触診するわけですが、やはり痛いところも触ります。

これ、僕はとても重視しております。
触って、翳して、どのような感じがするか。
緊張感、重たい感じ、膜が覆っている感じなどがあり、この感覚は患者さんと共有できることが多いです。

脈に身体の変化というのはあらわれるので、
治療後に脈を診て「脈がよくなっているから、大丈夫だよ。」でもよいのですが、
痛いとき頭は触るとこういう状態になっていて、鍼をするとこう変わる、というのが共通理解できるなら、それもした方がいいと思うのです。

頭に限ったことではなく、患部を触るということは大事です。
そこに原因があるというわけではありませんが、それに繋がることを患部が教えてくれることがよくあります。

もちろん患部というものがない疾患もありますが、部分を通して全体を診る、全体から部分を診る、こういう観点が重要です。

なぜ頭痛になるか、対策など、次回頭痛についてもう少し書いていこうと思います。


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by shinkyu--kaminari | 2014-09-12 20:30 | 東洋医学 | Comments(0)