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試行錯誤〜其の弐〜

数日前に書いた「試行錯誤〜其の壱〜」の続きです。

ギックリ腰の人に対してお腹の反応を診て鍼をする。
このやり方で大方の人はよくなっていました。

しかし、よくなっていたけど、あるとき悪化して、それから芳しくない人がいたのですね。
そうなったときに、根拠が乏しいと感じたわけです。
なぜそうなるにいたったかということの理解が、部分的でしかないと。
その人そのものの理解が希薄だと思いました。

この後に今所属している北辰会の勉強会に参加させていただくことになりますが、そこで論じられていた「空間論」というものが、僕がお腹を通して考えていたものと非常に似たものだったのですね。

身体の気の偏りを、お腹や背中、頭を中心に考えて、右腰の痛みであっても、右上に気の偏在があれば、百会という頭のツボの右上側に鍼をすることで偏在を整え、痛みもとれるわけです。

ただここで注意点があり、他の弁証を無視して行うものではないということです。
要は、単に身体を診て気の偏在があるからそこに刺す、というものではダメだということです。根拠が乏しいわけです。

僕もそういう感じで治療をしていたわけであります。
そのような過程を経たので、根拠を求めて少数鍼で治療をするということの意味を実感でき、それを実践する北辰会で学術の研鑽を行っているのです。

だからといって試行錯誤は終わらないですけどね。


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by shinkyu--kaminari | 2014-10-28 20:30 | 徒然に | Comments(0)