2015年 04月 17日
痛みだけをとる?
【伝統鍼灸かみなり】には様々な患者さんがいらっしゃいます。
中には痛みが激しくてなんとかして欲しいと言う人も。
もちろん痛みを取ってあげたいのはやまやまなのですが、局所に刺すことが痛みをとることではありません。
原因を特定し、それに対しアプローチする。
結果身体としてはよくなっても、痛みはあるということはあります。
患者さんとしては、仕事もあるし、痛みだけでもどうにかしてほしいという思いは僕にもよくわかります。
もっといっぱい刺せば、痛いところに届くように刺せば、なんとかなるのではないかという思い。
実はこれでよくなることもあるのですが、悪化することも多い。
ですから、根拠なく、開けてビックリ玉手箱的な治療はできません。
治すきっかけは鍼ですが、治すのは自分の身体です。
そこの崩れが大きい場合、ある程度の時間がかかる場合もあります。
それを理解してもらう説明力が不足しているんでしょうね。
もちろん短期間で治す腕も磨く必要がありますが、人が人を治すわけですからね。
身体をよい状態にするための少数鍼と、痛みをとるということを別に考えるのではなく、イコールなんだということを理解してもらわないと、治療としてうまく行かない場合もあると思いました。
自省を込めて。
ありがとうございます!
by shinkyu--kaminari
| 2015-04-17 20:30
| 初診
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