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順雪会2016備忘録②

今年の鍼の研修会のテーマは「刺鍼」でした。

我々鍼灸師にとって最も重要なものの一つです。

昨年11月に刺鍼の講義、デモンストレーションを副代表である藤本新風先生が行っていたこともあり、宿泊型での「刺鍼実技」が過去最多の参加者になったと言えるでしょうね。

この刺鍼というもの。
北辰会においては、普段の定例会で教えることはまずありません。

なぜか

体表観察と呼ばれる、身体を触れて診断する能力が未熟だと、鍼を刺す行為が単なる鍼刺しになってしまうからです。

鍼を何のために刺すか。

それは気を動かすためです。
停滞しているものは動かす必要があるし、少なくなっているものは充実させてあげる必要があります。

そのような状況を捉えることができて、そのための鍼をする必要があるわけです。

ですから、それがわからなくて鍼をしても、効果を得ることはできないのです。

では、なぜ今回未熟な人もいる中で行ったか。

それはある程度人数が限られ目が届くこと。
また、未熟な状態でも鍼を刺す必要があり、それは教える必要があること。
さらに、体表観察が優れていても、鍼を刺すときに全く別物になってしまう傾向が見られたからだと理解しています。

僕の中でもまだまだ課題はあります。

そしてそれをより知ることができた有意義な「刺鍼実技」でした。


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by shinkyu--kaminari | 2016-01-13 20:30 | 鍼の修行 | Comments(0)