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臑兪というツボ

手太陽小腸経という経絡に「臑兪(じゅゆ)」というツボがあります。

僕が所属している鍼の学術団体である(一社)北辰会ではあまり使わないツボです。

なぜ使わないか?
それはいくつか理由が考えられます。
①試したが効果がなかった
②何の作用で効いたのかわかりづらい
③単純に使ってないだけ

①は言うまでもないですね。

②はそのツボが様々な経に関わる場合、何に対する作用で効いたのかがわかりづらいことがあるのです。一つの経絡にしか関わらないツボもあれば、交会穴といって幾つかが交わるツボもあります。

効けばいいと考えるかもしれませんが、医学としては再現性がなければなりません。
どういう状態かを正確に理解した上で、その状態を改善するために、その効果を期待され得るツボを選択するわけです。
しかし、明確にわけられず、あれもあるけど、これもありそうということになったときに、目的が曖昧になる可能性があるということです。

③ということも実はあるのです。
師匠の膨大な臨床の実践から理論へと発展していったものが北辰会には多くあります。
古典に理論としてあったものも、実践において整合性がなければ臨床において役には立ちません。その師匠に右にならえになってしまうと、自ら実践から理論へということをしなくなってしまいます。

今回あげた「臑兪」

このツボは太陽小腸経だけでなく、奇経である陽維脈、陽蹻脈に関わり、足太陽膀胱経にも関わるものです。

「臑」は上腕の意味合いがあるのですが、やわらかいという意味もあります。

最近自分の中でちょっとしたブームです。
パソコン社会においては、身体の使い方において放っておけないツボです。

場所を言ってなかったですね(^^;;
上腕から肩への移行部です。
さらに研究していきたいと思います。


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by shinkyu--kaminari | 2016-04-09 19:30 | 備忘録 | Comments(0)