2016年 08月 24日
『色を奏でる』
本を読んでいると、そこで引用されているものを読みたくなることがよくあります。
今回齋藤孝氏の『呼吸入門』を呼んでいて、植物染料による染色をしている志村ふくみ氏の『色を奏でる』という本が気になりました。
色は出そうとして草木をかけ合せるのではなく、草木がすでに抱いている色をいただく。それは草木まかせで、それを損なわないように宿すだけという考え。
これは治療にも通じると思います。
治すのだけれど、治そうとこちらが主になってやるわけではなく、治っていく方向にうまく身体のエネルギーを作用させてあげる。
色は花にではなく、蕾がびっしりついた枝の中にあり、花が咲いた枝にもあるのだが、艶がないという表現をされていました。
精を幹や枝から花にうつすのだと。
自然をよりよく理解することは、人間も自然の一部と考える東洋医学をよりよく理解することと繋がってきます。
「色をいただく」という表現。
とてもいいと感じました。
ありがとうございます!
by shinkyu--kaminari
| 2016-08-24 20:30
| 徒然に
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