2016年 11月 01日
肺気腫
肺気腫という病気があります。
アスベストということばとともに知れ渡ったのではないでしょうか。
どういうものかというと、肺胞(はいほう)という、肺の中にあるたくさんの仕切り壁で仕切られている一つ一つの部屋の仕切り壁が破壊されて肺胞同士が融合してしまい、その数が減って行き肺がスカスカになって行く病気です。伸びた風船 おような状態。レントゲンにおいて肺の過膨張が確認されるようです。
西洋医学的な原因としては、喫煙や有害な粉塵を吸い込んだりすることで、肺が弱り、発症すると考えられています。
90%が喫煙者ということです。
症状としては、呼吸困難、息切れ、咳、痰。
風邪をきっかけに発症することもありますし、風邪をひいたときに増悪するということはほとんどでしょう。
当たり前ですね。まさに肺で起こっている病変ですから、風邪のような肺気がもろに影響を受け、失調するときには症状も悪化する。
いきなり東洋医学の解釈を入れましたが、我々はあくまでも東洋医学的にそれをどう診立てるかです。
肺気腫は不可逆性、ようは進行を遅らせることはできるけど、よくならないと西洋医学的には言われます。
本当にそうなのか。
難しい病気でしょうけど、よくなるすべはあると思っています。
肺の弱りによって起こっているのか、湿痰をさばくために肺が頑張っていて起こっているのか、はたまた、、、
人によって違いますが、過膨張というのが、緩まれていない状態を表しているとも思うんですよね。
呼気は肺、吸気(納気)は腎が関与していると東洋医学では考えます。
それとともに呼気において縮まないのは、うまく緩まれないからということがあるのではないか。肺と肝のバランスが崩れているのではないかとも考えられます。
今2人の肺気腫と診断された方がいらしています。
なんとか不可逆を変えたいと思います。
ありがとうございます!