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感覚のズレ

自分の立っている状態が前のめりになっていないか、後ろに反っていないか、横に傾いていないか。

これ正確にわかります?

自分の感覚が自分の思っている感覚と一致するというのは簡単なようで難しいです。

僕も人より優れているとは思いますが、正確に一致できているかというと、そこまでの自信はありません。
特に座って証明写真のようなものを撮るとき、顔の向きを直されることがよくありました。

立っている方が自信ありますね。

とある患者さんは、立っている姿勢がやけに反っています。
かなり背中を固めてがんばっている状態。

「反っていることを自覚していますか?」と問うと、

「こうしないと、前屈みになってしまうんです。」とのこと

「試しに反る力を抜いてください。」と言ってやってもらうと、明らかにさっきより無理な力が抜けて自然な姿勢。

患者「こういうように前屈みになってしまうんです。」

僕「これでいいんですよ。全然前屈みじゃないです、鏡見てください。」

患者「本当だ。」

前頭部に意識がありすぎると、自分の位置感覚を前頭部の位置で把握してしまうように思います。
だから反っていても、前頭部が中心にあるとそういう感覚がない。

位置を把握する中心は頭ですよね。傾けば傾いていると感じます。

ですから、体幹が無理に反っていたりしても、最後の頭が中心にあると正しい状態が取れていると錯覚したりもします。

そして単なる位置感覚だけでなく、自分がどういう状態にあるかという感覚が大切だと思います。身体の何が問題となっているか。

健康そのものだったのに、検査したら病気が見つかった。
これはそもそも健康ではなかったということです。
病気でもなんでも無いものを病気と診断された可能性もありますが。

自分で健康を保つとは自分の感覚をよくしていくことだと思います。
いろいろと気づけばいろいろと変わります。

悪い状態のときはそこまで意識がいかないでしょうが、よくなった人に僕がいろいろなアプローチをするのは、自分でよくする術を身につけてほしいからです。

あまり伝わらないことが多いですが(笑)


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by shinkyu--kaminari | 2016-12-02 20:30 | 徒然に | Comments(0)