2018年 02月 19日
禅とハードル
ひと月ほど前に浅草寺の裏側を歩いていたときに目に入ってきた告知がありました。
「浅草寺仏教文化講座 禅とハードル 為末大」
400mハードルの日本記録保持者であり、オリンピックでのメダルはないものの、世界陸上で2度の銅メダルを獲得している方です。
同年代であり、引退してからも多方面で活躍している、個人的に注目している人物です。
今ちょうど冬季オリンピックが行われていて、よく指導者との関係性もクローズアップされますが、彼は特定のコーチにつかず、自分で試行錯誤して道を切り開いていった選手です。
それは他の人以上に自分と向き合ってきたのだと思います。
1時間という限られた中では、事細かには語られませんでしたが、それは端々に感じることができました。
陸上競技の多くは直接的には他人に左右されないスポーツです。
400mハードルもそうですね。
そのためよりメンタルの部分が大きいとも思います。
そして自然。具体的には雨や風。
はじめてのオリンピック。
予選で途中まで1位だったのが転倒してしまったのを、メンタルと向かい風によるものと分析していました。
風の影響で一歩がプラスマイナス2〜3センチになる。
それがひとつのハードルを跳ぶまでに30センチになるわけですね。
通常であれば意識するはずが、それが真っ白になってしまう精神的な状況だったと。
それを考えると、今回金メダルをとっている選手のメンタルの強さを改めて感じますし、いかにしてそこに持っていったかが気になるところではあります。
いろいろと興味深い話を聞けましたが
「やる気は匂いをかいでラーメンを食べたくなるようなもの」
と表現していたのは印象的でした。
やる気が常にあるわけではないので、いかにしてそのスイッチを入れるか。子どもを指導するうえでもそうですが、自分に対しても言えるわけです。
指導者なしで結果を出してきた為末選手だからこそ、深みのあることばになります。
最後に同感したことば。
「楽しいことをやるのではなく、やっていることを楽しむ」
つまらないと思い、楽しいことを探す人っていますよね。
やっていることの中で楽しめる要素はいくらでもあるのに。
思っていることをことばで端的に表現してくれました。
自分のことばにしていこう(^ ^)
ありがとうございます!
by shinkyu--kaminari
| 2018-02-19 20:30
| 徒然に
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