心はころころ動かす

定期的に来ている小学3年生の男の子。

気持ちが沈んだ様子で入ってきました。

「どうした?」と聞くと、後から入ってきたお母さんが「ごめんね〜」

子「だから持って帰らなくていいっていったんだよ!」

激しい口調で言い放ち、泣いています。

自由研究で作ったものを、お母さんがよかれと思って持ち帰ろうと自転車に裸のまま載せて運んだら、強風に煽られて落下。粘土で作ったものが壊れてしまったのです。

しきりに謝って一緒に直そうといいますが、子どもは無理だし、元には戻らないと激しく怒っています。

どうしたらいいか悩みますが、僕は凝り固まった気持ちを動かしてあげればいいかなと思いました。

せっかく自分が作ったものが親の過失によって壊れた。
もともと気持ちのコントロールがしづらい子。この世の終わりみたいな精神状態になっているので、悔いてもどうにもならないこと、これからできること、というのが自分の中で自然と理解できればいいわけですよね。

自らベッドに行ったので、そこでいろいろな話をしました。
今回の地震での建物の倒壊や台風での倒壊。
同じものを機械では大量生産できるが手作りでは全く同じものというのはできないこと。できるのは、限りなく同じもの。
作るのは時間もかかり大変だが、壊れるのは一瞬だということ。

全く別のことを話すわけではなく、関連したことでいろいろと話しました。
ベッドのタオルはみんな同じものだよ、とその子が言うから、それは機械で作るからと教え、じゃあこの中で手作りのものは、と聞いてきたので、普段その子にも治療で使っているひとつひとつ手作りの金や銀ステンレスの鍼を見せました。

壊すのは一瞬だけど、大きなビルを壊すとき、ダイナマイトを使ってまわりに影響が出ないようにうまい壊し方というものがあること。
名画を修復したりする修復師という仕事があること。

興味を持ちいろいろと質問もしてきたので、話が広がり、気づけばその子の激しい怒りはどこかにいっていました。

もちろん鍼もしてますけどね(^ ^)

どうどうめぐりのことを話しているより、気持ちがころころ動けば、滞った気持ちは解けていくものです。

終わって落ち着いて作品を見ると、そこまで損傷が大きくないことにも気づきました。

今回のことを落ち着けるために治療にきたわけではありませんが、結果的にその日でよかったです。



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by shinkyu--kaminari | 2018-09-08 19:30 | 徒然に | Comments(0)