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『内関』というツボ

有名なツボのひとつである「内関」。

前腕の掌側に位置し、手首の関節から肘に向かって指三本分行ったところにあるこのツボ。

乗り物酔いをする人は、ここに刺激がくるようにバンドを巻いた経験があるかもしれません。

心包経という経絡にあり、心に関わり、空間的には胸に関わり、子午陰陽関係では胃と関わる。強烈に気を引き下げる作用があるので、虚証には絶対使ってはいけない、と師匠からかなり強く言われているところです。

だから、初診から使うにはちょっと躊躇しますが、確実に反応があり、使うべき状態なら迷いなく使います。

つまりは脈力も充実していて、間違いなく実と言い切れるとき。

先日初診でそういう方がいらっしゃいました。

「肝火犯胃」

緊張が強くなって肝臓の気が昂り、胃を攻めている状態。それによる吐き気。

「内関」に鍼。

胸が広がり、呼吸が大きく深くなる。

ここ2週間少し歩いても疲れるということでしたが、虚証ではないのです。


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by shinkyu--kaminari | 2020-02-25 23:30 | 鍼の修行 | Comments(0)