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ひとりの大人として

当院には子どもの患者さんも結構いらっしゃいます。

アトピーや喘息といった内科的な問題の場合もあれば、スポーツ障害ということもあり、抱えている問題は多岐に渡ります。

もちろん治すということが目的なわけですが、人と人が相対するわけで、コミュニケーションが大事であり、人生で子ども時代に関わる限られた大人として接するという観点でも関わってもいます。

将来どうするか、何をしたいか、何に興味があるか。

中学生でもまだ何も決まっていない、よくわからない、という子は少なくありません。

自分が興味があるかどうかわからないけど、ひとつの生業に取り組んでいる大人の意見を聞くというのは、何かしらの肥やしになると考えています。

自分の限られた世界の範囲では、見えるものも限られています。

親がなぜその仕事をしているのか、そういうこともわかっていないことは多い。

自分で勝手に持っているイメージだけではわからないものがそこにはあるでしょう。

親の仕事をやりたいと思っていなくて構いません。
でも、いずれ働くことになるわけで、大人はどういう意識で働いているのか、いろいろな人の意見や、考えを聞くことで、ぼやけている自分のビジョンが少し見えてくるかもしれない。

「お父さんがなんでその仕事をしているのか興味ない?」

と聞いたら

「特に興味ないです。」

とこたえた中2の子。聞いたことはないみたいですね。こたえた言葉が真実とは限りませんが、親子の関係性も見えてくるわけです。

親だから知っておくべきだけど、親だから反発することもありますよね。

そこで他に関わる大人がいないと、そのままやり過ごしてしまうことにもなるでしょう。

他人だから耳を傾けることもあります。

ただの鍼灸院の先生としてだけでなく、そんな大人として関わっていくことを考えて日々取り組んでいます。


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by shinkyu--kaminari | 2020-08-26 20:30 | 徒然に | Comments(0)