2020年 11月 21日
日本、座る、武道
日本というのは、他の国より座るということが多様な国だと思います。
床に座るということは、欧米人にとっては苦手だったりしますし、かといって、縁側のようなところに座る文化もあり、しゃがんで用を足す和式トイレというのもある。
それらが日本人の生活に根付いたものですし、それが失われることは、日本人としての身体操作が失われることでもあります。
蹲踞(そんきょ)という相撲や剣道において行われるしゃがむ動作がありますが、これができない子どもが結構多いです。
教えてもできないことも珍しくない。
僕が剣道を習っていたとき、そういう子どもはいなかったように思います。
30年以上前は、みんなができる状態だったのか。これはわかりません。剣道をやっていない子にさせたらできなかったかもしれないし、できたかもしれない。
ひょっとしたら、剣道をやる中に、ここに通じる動作があるかもしれない。
そんなことを思ったとき、はじめに行う「座礼」がふと頭をよぎりました。
正座をして、膝の前に両手で三角形を作り額をそこにつけるように礼をする。
土下座に似た感じですね。
股関節で折り畳むということを自然とやっているわけです。
折り畳む箇所として認識する。
このことは意外に大事なのではないかと思いました。
今日蹲踞をできなかった子に、この動きをさせてから蹲踞をさせたら、バランスをとることができました。
礼をする。
そこで黙想をして心を落ち着かる。
気を下げることにもなり、心が安定すると思います。
やはり武道に学ぶべきことはたくさんあります。
ありがとうございます!
by shinkyu--kaminari
| 2020-11-21 21:30
| 徒然に
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