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日本、座る、武道

日本というのは、他の国より座るということが多様な国だと思います。

床に座るということは、欧米人にとっては苦手だったりしますし、かといって、縁側のようなところに座る文化もあり、しゃがんで用を足す和式トイレというのもある。

それらが日本人の生活に根付いたものですし、それが失われることは、日本人としての身体操作が失われることでもあります。

蹲踞(そんきょ)という相撲や剣道において行われるしゃがむ動作がありますが、これができない子どもが結構多いです。

教えてもできないことも珍しくない。

僕が剣道を習っていたとき、そういう子どもはいなかったように思います。

30年以上前は、みんなができる状態だったのか。これはわかりません。剣道をやっていない子にさせたらできなかったかもしれないし、できたかもしれない。

ひょっとしたら、剣道をやる中に、ここに通じる動作があるかもしれない。

そんなことを思ったとき、はじめに行う「座礼」がふと頭をよぎりました。

正座をして、膝の前に両手で三角形を作り額をそこにつけるように礼をする。

土下座に似た感じですね。

股関節で折り畳むということを自然とやっているわけです。
折り畳む箇所として認識する。

このことは意外に大事なのではないかと思いました。

今日蹲踞をできなかった子に、この動きをさせてから蹲踞をさせたら、バランスをとることができました。

礼をする。
そこで黙想をして心を落ち着かる。

気を下げることにもなり、心が安定すると思います。

やはり武道に学ぶべきことはたくさんあります。


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by shinkyu--kaminari | 2020-11-21 21:30 | 徒然に | Comments(0)