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人と話すということ

当院では原則初診に最低2時間くらいかけます。
問診に時間がかかるからです。

もちろん例外もあって痛くて座っていられないとか、そういうときは臨機応変に対応します。でも例外。

原則はしっかりと問診をします。
それに対して尻込みする人もいるかもしれません。

面倒くさいと思う方もいるかもしれません。

手っ取り早く鍼刺して楽にしてよと思う人もいるでしょう。

そういう方はそういうように鍼をしてくれるところに行った方がいいと思います。

自分の病としっかりと向き合えない人には向いていない治療の仕方です。

そう、向き合うのです。

問診するためのカルテを書いたり、自分の病歴を話したり、今の状況を話したり。

来院するまでにも、なんでこうなったのか、なんで自分が、と考えて、自分なりに結論を持っている人もいれば、持っていない人もいます。

でも来院して話していくと、整理されてもくるんですよね。
人と話すことで、違う角度から聞かれたりすることで、なぜそういう状態になったのかが見えてきたりします。

僕がしっかり引き出せるかが重要なんですけどね。

うまく引き出せないこともあります。

その場合は身体が語っていることを感じとることがメインになります。
身体に表れているツボの反応です。

もちろん乳幼児の場合はこれがメインです。
話してくれるわけじゃないですからね。

問診が終わったあと
「なんかちょっとよくなってる気がします。」

という方もいます。

それぐらい問診、話すということは重要です。

自分が理解される。

そういう関わりが減っている今のご時世。

問診に限らず、人と飯すということをもっと大事にしてほしいと感じます。


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by shinkyu--kaminari | 2020-12-04 20:30 | 初診 | Comments(0)