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「気衝」というツボ

足陽明胃経という経絡上に「気衝(きしょう)」というツボがあります。

場所は臍の下五寸にある「曲骨」というツボの横二寸。鼠径部付近にあり、大腿動脈拍動部に取ります。

別名を「気街(きがい)」、「気堂(きどう)」とも呼ばれます。

奇経八脈という、通常とは違う気の流れるルートがあるのですが、その一つである「衝脈」の起こるところと言われてもいますし、「胃は水穀の海と為す。其の輸は気街に在り」という記載も古典にあります。

かなり重要なところですね。
しかし場所的には使い難いところではあります。

師匠はここを重要穴処としながらも、足の「公孫」というツボで代用して「気衝」で改善できる問題は対処できると考え実践しておられますが、僕にはそこまでの腕がないと思っています。

歴代の医家でもこのツボを使って様々な病に対処していますからね。

僕もここを反応点として診てきましたが、治療点としても用いることも最近しています。

ここが動くと胸も開いて気も下がるので、その働きは「公孫」と同様なところでもありますが、それだけではないです。

とても興味深いツボです。


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by shinkyu--kaminari | 2021-01-21 21:30 | 鍼の修行 | Comments(0)