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〇〇専門

「〇〇専門治療院」と聞いてどのような印象を持ちますか?

例えば「アレルギー専門」とか「スポーツ疾患専門」とか。

その道のスペシャリスト、という感じがしますかね?

その道に長けているから看板を掲げているか、その道を究めていきたいから掲げているか、という理由が考えられますが、それとともに人を呼び込みやすい、という利点もありますよね。

「ここは、これに対して詳しいんだなぁ」って思いますからね。

経営として行なっているところもあるとは思います。

まぁ上記のような、わりと間口が広い場合は、鍼灸院でも理解できるのですが、「腰専門」とか「頸専門」というと、ちょっと疑問に感じる部分があります。

鍼灸院としてですよ。

なぜならば鍼灸東洋医学は部分を診るのではなく、全体を診るからです。症状ではなく、人を診ます。
森を見た上で木を見るわけです。

東洋医学においては、臓腑の問題から運動器、つまりは腰とか頸に問題が生じていると診たてることは珍しくありません。

頸やそこから派生する手の痺れといったその周辺だけを診ていては解決できないことが多いのです。

となると腰専門といいながら、腰を診きれていないと思うわけです。また、臓腑を含めて診れるならばわざわざある箇所を専門にしなくてもいいわけですし。

基本的に西洋医学と違い、東洋医学は全科対応です。

難病から不定愁訴まで様々な疾患に対応します。

僕は「伝統鍼灸」ということばを掲げていますが、スポーツ選手に対応しないわけではなく、寧ろスポーツトレーナーとしても活動していたので、僕の得意分野ではあります。

そこを診たいけど、そこしか診れなくなるのが嫌ですし、難病をしっかり治せるようになるために、「伝統鍼灸かみなり」という看板を掲げました。

「名は体を表す」ということばは正しいですが、それが全てではありません。

それぞれ鍼灸院にも得意分野があるという認識を持った方がいたので、こういうことを書きました。

確かにあるけど、それは〇〇専門ということばだけでは判断できないということ。

もちろんしっかりとした診断をして臨床をしている先生もいる可能性はあります。
様々な理由があるでしょうからね。

自分が腰に悩まされたから、とにかく腰の痛みに苦しんでいる人の力になりたいとか。

まぁ短絡的に判断できないということです。


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by shinkyu--kaminari | 2021-02-20 23:45 | いわゆる… | Comments(0)