2021年 04月 27日
漢方薬を参考に
患者さんの中には初診時に漢方薬を飲んでいたり、以前飲んでいたり、病院にも並行して通っていて処方されていたりと、漢方薬を飲まれている方は珍しくありません。
ほとんどはツムラのエキス剤ですけどね。
すこぶる効いていたら当院に来ることはないのですが、いくらか楽になったとか、あまり変わらなかったとか、悪くなったなんてことを言います。
これは治療する上でとても参考になるのです。
漢方薬は「証」が合致していれば効きます。
「証」というのは、症状ではなくて、症状を起こしているそのときのからだの状態を表したものです。
ですから、他の人と同じ症状であっての違う「証」というのは当たり前にあるし、違う症状であっても、同じ「証」ということはあるのです。
医師で漢方薬を処方される方もいらっしゃいますが、症状で決めている先生も少なくありません。
効かなかったのは、漢方薬が悪いのではなくて、処方が合っていないことによるのです。
僕は漢方薬について多少は知っていますが、この漢方薬を飲んだ方がいい、というところまでは理解できていません。
でも、これはダメ、というのは言えます。
ひとつ提示されたものが適切かどうかは判断しやすいですよね。
結構短絡的に処方されているものもあります。
もちろんそれはいいですね、というものもあります。
とても参考になるので、いらっしゃる方は飲んでいる漢方薬を正確に把握しておいてください。
よりよい治療ができます。
ありがとうございます!
by shinkyu--kaminari
| 2021-04-27 21:00
| 東洋医学
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