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治したいという思い

なんとかしたい。

当院には、本当に今の状況に困っていて、藁にもすがる思いでいらっしゃる方もいます。

この本人が「なんとかしたい」「治りたい」と思う気持ちというのが、治るうえでとても大事な要素でもあります。

自分が望んだ感じではないけど、仕方なく治療を受けにきた、という感じで、あまり治したい、よくしたい、という思いがないと「気」が動きづらい状態になるし、治療を受ける準備ができていないわけです。

思春期には珍しくはないですけどね。

でも若いから大丈夫、と言えないことも多く、真剣に向き合わないと治らないことは少なくありません。

特に精神疾患においては。

だから治療に入る前の問診において、またベッドに寝てもらってからも、治療する必要性、また生活のうえで改める必要があれば、その重要性などを説きます。

場合によっては転換期にもなるわけです。

真剣に向き合わなかったために、その後大人になって取り返しのつかないことになるということもあるのです。

『心身一如』

精神疾患だからといって、脳の問題と捉えるわけでも、気持ちの問題と捉えるわけでもありません。

心と身体は一体。

ひとりの人として出ている問題。

生活環境、飲食の不摂生、精神的なストレス、などのそのときどきの問題が絡みあって症状が出るわけです。

本人だけでなく、親が、家族が真剣に向かい合う必要があります。

向き合う準備ができていないとき、治療をせずに帰ってもらうこともあります。

治療をすることが意味をなさなくなってしまいますからね。

はじめからそういう応対はしないですよ。

よくなってほしいんです。

だからしっかり向き合ってほしいために治療をしない。

危機感を持ってほしい。


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by shinkyu--kaminari | 2021-10-07 20:30 | 東洋医学 | Comments(0)