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血流をよくする?

鍼をすることで血流がよくなることで、からだの状態がよくなり、症状が治る。

こういうように認識されている方、少なくないと思います。

またそういう側面はあるので、間違いではありません。

でも、漠然と「血流をよくする」ということを目的に我々は治療をしているわけではありません。

通じていないところを通じさせる、という場合もあれば、足りてないところを補う、ということをして、そのようになっている場合もあります。

しかし、虚ろになっている体表を覆っているバリアみたいなもの(衛気)が弱っていて風邪を引きやすい、その状態を改善するための鍼は「血流をよくする」という概念とは違いますよね。

今回、「ワクチン接種の副反応で発熱している状態で、鍼をして血流がよくなったら悪化するのではないか?」というように疑問を思った方がいたのでこういうことを書こうと思ったのですが、どう思いますか?

何かそうなるそうな感じします?

熱が旺盛だから、さらに流れがドバーッとなったら、大変なことになるんじゃないか!?

そんなイメージですかね?

そう。このように思う人は理屈より先にイメージがきているんですよね。

ワクチン接種によって発熱する、というのは、外から入ってきたものと戦っている状態なんですよね。

お年寄りの方が発熱しない、というのは当たり前で、戦う力が弱いから、激しい戦いにならないからです。

戦うことによって発熱している場合は、熱の逃げ道をしっかり作ってあげればいいのです。

最も基本的なことは汗として出すことですね。

熱の冷まし方にもいろいろあるのは、みなさん実は体感していると思います。

辛いので温めながら発散するやり方もあれば、ミントのようにスーッとして冷ますやり方もあります。

からだの状態に合わせて、そのようなことを鍼で行うということです。

発熱=戦いではないのですが、戦う発熱は治すためにしているわけなので、しっかりと良いように発熱、発汗すれば、その日のうちの治っていきます。

日頃の不養生があると、発汗ができなかったり、必要以上に出たりで、こじらせたりするので、それを鍼によって方向づけするということです。

外と内の通気をよくしたり、熱を散らしたり。

なんとなくわかりましたかね。


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by shinkyu--kaminari | 2021-10-13 20:30 | いわゆる… | Comments(0)