2021年 10月 27日
はじめてに向き合う
「今までこういう感じになったことはなかったんです。」
初診であれ、再診であれ、自分が生きてきて起こったことのない症状が出てくると、慌て、不安になる方少なくありません。
息苦しさ、というものを感じれば、このまま死んでしまうのではないかと思ったり、関節の痛みで曲げられなかったりすると、このまま動けなくなってしまうのではないかと思ったり。
今まで起こらなかったからといって、この先も起こらない保証はありません。
それは、何が起こるかわからないから常に注意しろ、ということではなく、何をしていたのか、どういう生活が良くなかったのか、ということを振り返ろう、ということです。
何かからだにとって良くないことを一度したからといって、いきなり異変が出るわけではありません。
地震のようなできごとならば、一度で様相が変わりますが、アスベストのようなものは、すぐに異常が出てくるわけではありません。
何が自分にとって良くないことだったのか、その判断基準は、それが当たり前で過ごしている自分自身には気づかないことも多いです。
初診においていろいろお話していると、ご本人が何が良くなかったのか、言わずとも気づくことも少なくありません。
問診して話す行為は自分について整理し直す作業だったりもします。
生きていればはじめてがいろいろ起こってきます。
しっかりと自分の行動と向き合って対処していきましょう。
ありがとうございます!
by shinkyu--kaminari
| 2021-10-27 23:30
| 初診
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