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関係ないとは限らない

ある病から別の病へ。

患者さんとしては全く関係ないように思っても、我々からすると大いに繋がっている病、症状というものは、よくあります。

そのため、問診のときに、主訴である症状が出る前に何か変わったことがなかったか、ということを聞くだけでは、意味のある答えが聞き出せないことがあります。

あるタイミングで右の耳が聞こえづらくなった60代後半の方。

この突然というタイミングでは、基本外邪もしくは七情(喜怒憂悲思驚恐)の影響を疑うのですが、もともと精神的な問題は抱えやすいものも、特にこのときにどうこうということはなかったとのこと。

これといった環境の変化もなし。

風邪のときに今回の右の耳鳴りがするという状態は5年以上前からあったけど、このときそういう感じはなかったとのこと。

何か右における気の偏在がないか、肩こりがあるので、肩の既往を聞くと、主訴発症前まで五十肩で苦しんでいて、しっかり治ったのが、直前です。

これはかなり関係ありそうですね。

もちろん関係ありそう、というだけで結論は出しませんが、時系列的にも病理の流れ的にも因果関係を否定できるものはありません。

肩からさらに右上に行っている流れですね。

そこに行きやすくさせる左下の腎の弱りもあります。

下に下げる力が弱くなり、斜体に突き上がらせてしまう。

五十肩=腎虚ではありませんが、関与することが多いです。

耳=腎の問題と考えるのは乱暴ですが、考慮すべきことではあります。

他にも質問をして、体表観察をして鍼。

やはり腎の問題はありました。

「照海」という足のツボに鍼をしたら、右上にあった気の偏在がバランスのとれた状態に変わりました。

五十肩と難聴。

関係ないようで大いに関係があったりします。

自分では関係がないと思っても、時系列的に並べてみると、いろいろ見えてきますので、もし初診でかかられるときは、先入観を持たずに話されるといいと思います。


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by shinkyu--kaminari | 2021-11-05 23:00 | 初診 | Comments(0)