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画像診断にとらわれない

東洋医学には画像診断がありません。

数千年前とあまり変わらないことをしておるわけですからね。

じゃあ画像診断をしなければわからないか、というとそういうことではありません。

手でスキャンするようなものです。

「病の応は体表に表れる」という考えのもとに診断をしているので、微細な反応を感じ取れ、「未病治」ということが実現できるわけです。

だからといって画像診断を軽視するわけではありません。

十分参考にさせてもらいますが、それによって治療が根本的に変わることはありません。

患者さんにとっては、細かく調べると根本の問題が見つかる、という認識を持たれている方もおられると思いますが、部分に注目し過ぎて、身体全体の中での関わりで起こっているというところを見逃してしまうことになることも知っておくべきでしょう。

腰のMRIを撮ったらヘルニアだとわかった。

この痛みはヘルニアによるものだと判断しますよね。

でももとの崩れが足首の捻挫にあり、そこからバランスが崩れて結果的に腰に問題が起こる、というおともあるわけです。

これは腰ばかりを診ていたらわからないことです。

それだけでなく、精神的な問題が関与することも多い。

そういうことも体表に表れてきます。

でも、何もかも手に取るように完璧にわかるわけではありません。

だから、いろいろとお話を聞くことを初診時に行います。

画像を今ならスマホで撮って保存できますからね。

そのときに見せてもらうこともします。

根本を東洋医学に置きながら、西洋医学の診断は参考にする。

そういうスタンスです。


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by shinkyu--kaminari | 2022-01-11 20:30 | 東洋医学 | Comments(0)