人気ブログランキング | 話題のタグを見る

手話の勉強まだまだ継続中

現在手話の勉強継続中で、少し前はzoomでしたが、今は対面での講習を受けに行っています。

みなさんのまわりにも手話を学ばれている人はいると思います。

わりとそういう状況が普通にも感じられるのですが、実は手話が禁止されていた時期もあるのです。

20世紀はじめにアメリカから口話という言語指導法が上陸。

これにより、手話が口話の妨げになるとみなされるようになるんですね。

1933年には当時の文部大臣である鳩山一郎から、聾者の教育を口話教育にすることが通達されています。

口の形から言葉を読み取り、口の形を真似ることで言葉を発する。

実際にそれで健聴者と同じように話せる方もいますが、これには個人の努力だけではなく、いつから聴こえなくなったか、また、微かに聴こえるのか、全く聴こえないのか、ということに大きく影響されるとのことです。

今僕が教わっている聾者の先生は、生まれつき全く聴覚がない中で口話の習得を義務付けられ、とても苦痛だったことを話していました。

手話が学校教育の中で禁止されていたのです。

1989年に文部省(当時)は「聴覚障害児のコミュニケーション手段に関する調査研究協力者会議」を設け、1993年に手話を言語としてはじめて認知し、教育の手段として位置づけました。

2009年。なんと2009年ですよ。文部科学省が学習指導要領を改訂して手話をろう学校のコミュニケーション手段の一つとして「正式」に認めたのは。

2011年に障害者基本法が改正され、言語に手話が含まれることが規定されています。

聴こえる人と同じように育てたい。

口話が取り入れられたのはそんな思いからですが、それが禁止という方向に動く、それが政治の力によるわけですからね。

何をよしとするか。

そうじゃないものは悪いのか。

他のことでも通じることだと思います。


当ブログ応援ポチッとよろしくおねがいしますにほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

ありがとうございます!
手話の勉強まだまだ継続中_f0356588_16131425.png

by shinkyu--kaminari | 2022-05-17 22:00 | 徒然に | Comments(0)