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要確認!

ある時期から主訴が発症していて、それとともに随伴症状も見られる。

そんな場合は、その時期に何か変わったことがあったと思う方が自然ですよね。

ものすごいストレスになることがあった、仕事において部署が変わった、風邪をひいた、とか。

でも、本人が自覚していない、ということも往々にしてあります。

「特に変わったことはなく同じように過ごしています。」

なんていう回答をもらうことも珍しくありませんが、本当にそうなのか、という視点は大事です。

最近いらした方。

主訴の発症が1年くらい前から。

特に仕事における変化があったわけではなく、食生活も良いわけではないけど変わらず。恋愛における七情の問題を聞くも、あまりそういうことには影響が出ないとのこと。

でも、現在付き合っている人との期間を聞くと、だいたい1年くらい。

そして同棲も同様の期間。

それまでは一人暮らし。

様々な人がいて、みんながみんな同じ状況になったからといって、同じ状態になるわけではありません。

そのため、ある状況になったときに、この人はどうなるのか、という視点は大事です。

緊張しやすい人ならば、何をして息抜きしているのか、ひとりでいた方がリラックスできるのか、みんなと楽しく過ごすことでリラックスできるのか。

そしてそう感じていることは果たして本当か。

嘘をついている、ということではなくて、感じていることと、からだにおける反応が違うこともありますからね。

聞いてみると、家でひとりで落ち着く時間というのが少ない、とのこと。

だから、睡眠も深くないし、しっかり休めていない状態でした。

鍼を手に一本入れたら、からだが広がり、ベッドに接地している面が増えたことを実感してもらいました。

眠くなり、穏やかな感じ。

感情面での問題がある、ということから、そこまで突っ込んで聞かなくても治療することは可能ですが、ことの本質は何で、どうすることで改善できるか、ということを明確にするには、しっかり確認したほうが良いと考えています。

もちろん無理にこたえる必要はありませんし、そういう逃げ道は残して質問するよう心がけています。

尋問じゃないですからね。


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ありがとうございます!
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by shinkyu--kaminari | 2022-08-13 19:30 | 初診 | Comments(0)