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良薬口に苦し?

「漢方薬を飲むようにしたんですけど、ちょっと苦くて、、、」

鍼灸院に訪れる人は、西洋医学での治療に対して懐疑的な想いを抱いている人が少なくないと思います。

そのため、漢方薬を飲まれる方も珍しくない。

でも、漢方薬に対する間違った解釈をしていると思うことはよくあります。

それは、漢方薬は徐々に効くもの、まずいもの、症状によって選ぶもの、というところ。

漢方薬も鍼も、合致していれば、多くはしっかりその日に良くなります。

「多くは」というのは、こじれていたり、著しく正気が弱っていたり、動きづらい要因がある場合、変化が緩慢な場合はありますが、漢方薬だから、ということはありません。

また、「良薬口に苦し」ということばがありますが、状態に合っているものは、身体が求めているものでもあるので、苦くても美味しいと感じられるものが多いです。

まずくても我慢して飲むもの、というわけではないのです。

そして、薬局で書いてある症状に応じて漢方薬を買ったり、病院でも、その症状ならばこれ、というように、症状によって漢方薬を処方される方もいらっしゃいますが、これは本来の用い方ではありません。

同じ症状でも違う原因によるもの、全く違う状態であることは多くあり、それを表した「証」によって漢方薬は処方されます。

ですから、書いてある症状にあっているもので選んだけど、全く効かなかった、ということはよくあるのです。

正しく理解し、適切な処方を受ければ、確かな効果を得られるのが漢方薬なので、素人が単純に薬局で選べるようなものではない、というのが本当のところです。

副作用がない、と思ってる人もおりますが、そんなことはなく、違った処方をすれば悪化もしますので、安易に飲まない方がいいですね。

しっかりと漢方薬局で診てもらうことを勧めます。


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by shinkyu--kaminari | 2022-08-27 21:00 | 東洋医学 | Comments(0)