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なぜそうなったか、という意識の必要性

熱が出たから下げる。

なぜそうなったのか、ということを考えずに、薬によって解熱する手段を考える方いらっしゃいますよね。

「外感」という外邪の影響によって起こっているものなのか、「内傷」といって精神的なものや飲食不摂や肉体的疲労などによって起こっているものなのか、大きく分けてこういうことによっても対処は異なるわけです。

余計なことせずに休んでいれば十分なこともあるわけです。

もちろんそんなこと素人が判断するのは難しいわけですが、薬によって下げればいい、という考え方はそれ以上に危険なこともあるということも理解しておく必要があると思います。

基本治すために発熱しているわけですからね。

薬を服用することによって、しっかりと治さないままなんとなく熱が下がっているという状態は、本来の治癒過程ではないわけです。

熱が下がる=治る、ということではありませんからね。

ところが特に今の世間の風潮が、熱=感染の危険要因、ということがあり、なければオッケー、という危うい共通意識みたいなものがあります。

保育園にも預けるには熱を下げなければいけない、デイサービスに通わすにも、会社に出社するにも。
だから薬を飲ませる、飲む。

なぜそうなったか、ということを考える余裕をなくすわけですね。

まぁ制度に問題ありですが、外感病であれば、薬を飲まずともしっかりとした養生をすれば汗をかいて解熱し通常に戻ります。

はじめから「薬を飲まないと!」という思いがあるから、余計なことをしているから、こじらせる。

自分で治す力、というものはしっかり発動させられれば強いものです。

なぜそうなったか、ということに思いがいけば、経験が蓄積され対応もできるようになります。


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by shinkyu--kaminari | 2022-10-05 20:30 | 東洋医学 | Comments(0)