2023年 06月 24日
自然な状態
「五臓六腑」ということばは知っていても、それが具体的に何かはもちろん、さらには何をしているとこほで、何に関係しているのかをあげられる人は一般の方にはほぼいないと思います。
腕や脚も、その存在は当たり前のように知っていても、だからこそ、それがどこからはじまっているのか、本来どういう状態が好ましいのか意識したことのある人は少ないと思います。
そういうことを理解することは、実は結構大事なのです。
五臓六腑は鍼灸師の中でもしっかり理解していない人がいるので、ここではとりあえず置いておき、腕や脚。
街中で10人くらい見れば必ずいるのですが、腕があまり動かず、胸まわりが固まって歩いている人。
この方に「腕のはじまり」を聞いたら、ほぼ肩関節の場所をこたえるでしょう。
街で聞いたことないですけどね。
まぁ当院に来院した人で、そういう人に聞くとそうこたえます。
歩いているときに自然と振られている腕が、胸鎖関節から動いていれば、胸が固まったまま歩いたりはしないし、肩関節から腕という意識もありません。
以前もこういったことは書きましたが、腕を前に動かしても、後ろに動かしても、上に動かしても、胸鎖関節から動くのです。
また脚について。
リカちゃん人形のような脚の切れ目までを脚だと思っている人がいますが、股関節としてはそこより少し中枢に入ったところだし、どこから動くかといったら、腕ほど明確なものではありませんが、お腹に手をあてて歩けば、歩くたびに後ろに引っ張られていることを感じた方がいいです。
逆に言うと、あまり後ろに引っ張られている感じが得られないというのは、脚が後ろに動かず、行進のように脚を自らあげて歩いてしまっているので、自然な脚の使い方にはなっていません。
からだがおかしくなるのは自然な状態から離れていくからです。
ならば自然な状態とは何か。
これを知ることが自分で良い状態を保つ秘訣になるわけです。
そんなことを日々考えてからだを動かしながら考えています。
ありがとうございます!
by shinkyu--kaminari
| 2023-06-24 22:30
| 身体感覚
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