2023年 11月 16日
現代の恩恵
今日久々に外国人の方を治療しました。
中国人です。
前の日に飛び込みでやってきたけど、その時間では診られない断ったところ、翌日なら何時なら可能か、ということを聞いてきたので、鍼を希望しているし、それならばと診ることに。
たいがい飛び込みで来る外国人は、表に出ている隣の号室が出しているリラクゼーション系の看板を見て「マッサージ??」と聞いてくるから、断ることが多いのです。
それにうちのやり方は旅行者には適さないですからね。
でも、急病などの外国人を診たりできたら、また違ったものに遭遇できるなぁ、とは思っています。
まぁ今日診たわけですが、お互い英語で少し会話できるも、わからないことも多い。
ときおり相手が日本語を交えるので、聞いていくと実は旅行者ではなく2年前から浅草にいるとのこと。
でも、そこまで日本語は理解できない。
そのとき役に立つのはiPhoneの翻訳ですね。
中国語に変換してもらったら、やりとりがスムーズに。
もちろん少し時間はかかりますし、もともとの量の問診はできませんが、おおよその把握はできました。
中国人とは言っても、鍼の経験はなし。
東洋医学的な知識も文字は理解できても考え方としては不十分な感じです。
10年前からの片側の肩甲骨内部の慢性的な凝りが主訴の30代半ばの男性。
体表観察をすると、腎の弱りが散見されます。
選穴は足首にある照海というツボ。
日本人でも、なんでそこ?って思うでしょうから、iPhoneを使ってしっかり説明してから刺鍼。
置鍼後、脈力が増して肩も柔らかく動きやすくなり、姿勢の変化も自覚してもらい、もう一本腹部に。
かなり軽くなり「Better」という評価。
もともとマッサージをすると少し軽くなるくらいで、運動しても変化ないという状態だから、かなり良好な変化です。
リラックスすることの必要性を説いたけど、「I can’t …」と言ってきたので、少しでも力が抜けるように座り方を意識して、抜きやすい状態をつくる、ということを伝えたら納得していました。
iPhone様様です。というよりGoogle翻訳。
まぁ健康への弊害はあるのですが、これがあることで中国語と日本語でのやりとりができちゃうわけですからね。
すごい世の中です。


ありがとうございます!

by shinkyu--kaminari
| 2023-11-16 20:30
| 初診
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