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久々の東京での年末代表講演

昨日は4年ぶりの大森にある東京衛生学園での年末代表講演がありました。

最近の定例会がオール実技なので、オール座学というのも久々。

朝から「刺鍼」というテーマで三講義。

尾崎真哉支部長は「日中の刺鍼技術史」というテーマ。
いつもながらに膨大な勉強量が垣間見れるスライド量と内容。
お疲れな様子が感じられたのもいつも通りですが、こういった歴史変遷というのは、技術に関係ないようで、実は関わります。

バックボーンにあるかないか。とても大事なところです。

竹下有副学術部長は「近現代の日本の鍼術」。
今我々北辰会は、蓮風会長が築き上げたものを学んでおりますが、そこに至るまで、幾多の試みがなされシンプルなものになっています。
そこには多くの日本古流派の影響があり、刺鍼において手技をせず置鍼ということを基本としていますが、手技も様々なことをやり、またはできる中での一本の鍼、というのは、それしかできない一本の鍼とは意味合いが違います。

日本の近現代と蓮風先生が歩んできた道を知り得た深い講義でした。

最後に藤本新風代表は「三大鍼法の要諦」。
北辰会は毫鍼(ごうしん)という刺入する鍼、先の丸い刺さない打鍼、先の尖った接触や翳すように使う古代鍼の三つの鍼法を使います。

そこにおいて何を心がけるか。どういう意識をもつか、また持たない境地に持っていくか。

営衛の補瀉で瀉法は水を水蒸気にする、補法は水蒸気を水にする。
こういう例えが秀逸ですね。

そして公開臨床での絶妙な刺鍼。

残念なのは、こういう難しいものが一般受けされないのか、以前より外部からの参加者が少ないこと。

理解するのにはまだ早い、という判断なのか、行きづらいのか、興味がないのか。

簡単なものに飛びついても、それなりにしかならないんですけどね。

本物を目指す人が一人でも増えることを願います。

4年ぶりということで、勉強以外でちょっと思いもよらぬ収穫があったのでそれは次回に。


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ありがとうございます!
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by shinkyu--kaminari | 2023-12-11 20:30 | 鍼の修行 | Comments(0)