2023年 12月 25日
家族の意向
鍼灸治療を受けようと本人が思うこともあれば、家族がすすめて来院することもあります。
誰かから鍼が良いと来ていたり、当院に通っている人の家族だったり、通りかかっていて気になっていたり。
家族がすすめて当人がその気になる場合は何の問題もありませんが、当人が受けたいという気持ちはあるけど、家族が難色を示す場合はなかなか難しいですね。
当人がお年を召している場合、家族の世話になって生活している、というケースは多いです。
すると、自分が受けたいと思っても、病院を、医者を絶対と思っている家族がいる場合、当人が今通っている病院で改善が見られなくても、他の病院を探すことになるか、さらに詳しく調べる、ということを家族が望み、鍼灸院は選択肢からかなり遠いところに置かれます。
このように考えるのも、西洋医学を医療とする現状の社会では無理のないことかとも思います。
保険が利いて、社会的信用度が高くて、自分の医療に対する考えとも一致するものを選んでいるわけですからね。
保険が利かず、国家資格だけど、一般の人からの信頼度が低く、「気」という抽象的なものを当たり前に共通語として使用するものを、そこに関わったことのない人は、あまり深く知ろうともしないと思います。
だから、社会的信用度を医者並みにすることを待つのではなく、少しでも多くの治った人を出し、その身近な人が知り、正しく理解していってもらうよう、地道に日々臨床に取り組んでいます。
もっと上手く発信することも必要でしょうが、そこはまだまだこれからですね。
ありがとうございます!
by shinkyu--kaminari
| 2023-12-25 21:00
| 初診
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