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古(いにしえ)から学ぶ

僕がいろいろと身体について研究し、様々なことがわかるようになっても、昔の人には遠く及ばないだろうな、と思うのです。

生き死にのやりとりをする中で、己を磨く、という精神力や探究心もそうですし、生活の中に今のような余計なものに溢れている状況とは違い、自然に則して生きている、という環境もあるからです。

ですから、東洋医学のものに限らず、古から学ぶことは無数にあるわけです。

仏像などの彫刻や、画に描かれている人においてからも学ぶことはあります。

恬淡虚無を具現化したような仏像は、あるべき身体像を表していると言えるし、やはりそのように表現できる、ということは、そのような人がいたことをも意味していますよね。

宮本武蔵の有名な画も、身体が丸まっている、ということより、心下部に余計な力が入っていない状態を意味しているのだと思うのです。

そういうところに着眼点を置いて見ていくと、昔のものもまた違った視点で見えてきておもしろいですよ。


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by shinkyu--kaminari | 2023-12-27 20:30 | 身体感覚 | Comments(0)