2023年 12月 30日
そこに風邪薬いる??
「かなり流行っていて、薬が足りないらしいですよ!」
ご丁寧に僕に現在の薬の需要と供給状況を教えてくれた患者さんがいますが、これは単なる風邪に対しての発言ですからね。
僕からすると、風邪だろうがインフルエンザだろうが根本的には同じで、特に薬が必要だなんてことはなく、自分の治す力を発動させるだけなのですが、やはり世間一般の思考はそうではないようですね。
はじめの発言は15年くらい僕の治療を定期的に受けている方によるものですからね。。。
風邪に対しても、治すには薬が必要だと思っているわけですから、インフルエンザやコロナとなったら、言わずもがなですね。
罹る前に薬を飲む、なんていう人もいたりしますからね。
地震が来そうだから今日はテーブルの下で食事をする、という感じですかね。
鍼を風邪をひく前にやるのも、同じ状況だと思いますかね?
これは全然違うことで、そのときの状態を診て、からだを良いバランスに整える、ということを鍼灸治療においてはするわけです。
自分自身を外邪から衛るバリアみたいな機能をしっかり働ける状態にする。
バリアのイメージを防衛する兵隊だと思えばいいですかね。
人数が少ない状態はからだのエネルギーが少ない状態で、内側にも兵隊が必要だから、外側に人員を割けない状態。また、人数が割けても、兵隊が活発に働けない状態、言わばエネルギーが停滞している状態で、どちらにおいても防衛機能は十分ではないですよね。
それを人員が割ける状態にしたり、躍動できる状態にしたり、ということを状況をみて鍼灸治療において対応するわけです。
そこに問題がないようならば、内側の問題はどうか、などとトータル的に診ていくわけで、何もする必要がない状態、というのはあまりないと言えます。
生きている、ということはそれだけでかなり素晴らしい能力があるわけで、薬なんていうものより優れているからだをリスペクトしていきましょう。
ありがとうございます!
by shinkyu--kaminari
| 2023-12-30 20:30
| 東洋医学
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