2024年 08月 27日
病院より細かい??
「別に重症じゃないんですけど、、、」
当院では初診時において他所より時間がかかります。
問診において現症の状態だけでなく、既往歴のことや、今の生活状況、過去の状況、食生活から睡眠の状態、便の状態など様々なことを伺い、病だけでなく、その人そのものを診るために必要だからです。
その前段階として、問診票に記載することも多いわけで、自分の状態がそんな重症じゃないから、そこまでじゃなく簡単に済ませられないか、と聞いてくる方も中にはいます。
そもそも重症かそうでないかということが自分で判断している時点で、からだを真剣に考えていないし、からだを舐めていると思いますが、簡単な病だからとテキトーに治療したらその方怒ると思いません?
問診を2、3割にしても治療効果は10割望むと思うんですよね。
うまい鰻を食べたいけど、5分でやってって無理ですよね?
「病院でも1枚くらいしか書かないですよね?」
と言ってきた方もいましたが、病院のようにある部分を診るより、その人そのものを診るわけですから、量があって当たり前なのです。
でも、当初面倒に思っていた方も、僕の方針を伝えるとほぼ納得してくれます。
なかなか普段聞かれないことまで聞きますが、そのことでよりその人を深く理解することにも繋がってくるわけです。それが病態の把握にも繋がります。
もちろん答えたくないことを無理矢理聞いたりはしません。
また、問診していて、ある程度わかったら、そこで治療に入ることもあります。からだがしんどそうだったり、はじめの段階で絶対必要というわけじゃないこともありますからね。
でも、はじめから短くすることを前提にして、問診をしたりはしないわけです。
病を治すというのは、自分としっかり向き合うことでもありますからね。
それを疎かにしてまで時短を望むならば、それは当院ではない方が良いということだと思います。
先日冒頭の「別に重症じゃないんですけど、、、」とおっしゃってた方は、治療の翌日、今は痛みがないと報告の電話をしてきてくれました。
「なんで一本で、、、」
と不思議がっていましたが、余計なことを考える癖があるので、そんなことは考えなくていいんですけどね。
その一本で結果を出すためにもしっかり問診をすることは大事なわけです。
ありがとうございます!
by shinkyu--kaminari
| 2024-08-27 20:45
| 初診
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