質を高める

日頃呼吸の重要性を伝えることは多いです。

何が一番大事かと言ったら呼吸。

食事よりも、睡眠よりも、運動よりも。

一日何も食べなくても死ぬことはないし、一日寝なくてもそこまでの問題にはならないし、一日運動しなくても動けなくなるなんてことはありません。

でも、呼吸は一時間だってしないでいることはできません。

一分しないでいることもできない人は多い。

まぁこれは極論ですが、食事も睡眠も運動も大事なのですが、多くの人がそこまで呼吸を追求していません。

小麦がどうの、砂糖がどうの、添加物が、と気にしている人が、呼吸には無頓着だったりします。

呼吸は一日二万回くらいしているわけで、その質を高めないでどうするの？と思うわけです。

「鼻で吸って口で吐いた方がいい、と言われたことがあるのですが、、、」

とおっしゃってきた方がいましたが、僕の考えでは両方鼻が良いです。

なぜならば、口は食べるところで、鼻は呼吸するところだからです。

そしてただ鼻でするだけじゃなしに、口の中にしっかり空間ができて、舌が上顎を自然と押し上げている状態が望ましいです。

力を入れて押し上げているわけではないのですが、そこに舌があることによって鼻から気道への通りがスムーズになり、そこになければ呼吸がからだの隅々に届かない。

スマホやパソコンを操作しているとき、頭だけが前に倒れていると確実に口の中の空間はなく、上下で舌をプレスした状態になっていますし、息は浅い状態になります。

それが常態化している人が多いし、逆に言うと、口の中に空間がキープできて、舌が自然と上顎を押し上げている状態になっていると、頭だけが倒れている状態にはぜったいになりません。

その状態で呼吸ができていると、隅々まで息が入っていき、からだに動きができるため、とても快適に過ごすことができます。

最も行うことの質を高める、ということは様々な質を高めることに繋がることは容易に想像つくと思います。

寝てもスッキリしない、お腹の調子が良くない、なんとなく落ち着かない、凝りやすい、などなど、自分でできることはないか、と思う人は多いと思いますが、必ずすべきは呼吸の質を上げること。

試みてすぐに、「できない」「わからない」「効果ない」とか言う人もいますが、そんな簡単なものじゃないですから、しっかり自分と向き合って続けてほしいと思います。

何をやるか、ではなく、それによって自分の状態の変化を感じることが大事です。

まだまだ何十年も使うからだ。

しっかり向き合いましょう。

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