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やはり骨折には鍼

初診で「骨折を診てくれ」とは頼まれませんが、きている方が骨折したとき、必ず

「鍼した方が早く治りますよ」

ということは言います。

そんなのその場ですぐに治るわけじゃないから、いかようにでも言えるのではないか、と疑う人は思うかもしれません。

でも、その場で治るわけじゃないけど、確実に変化するんですよ。

腫れがひいたり、痛みが和らいだり、可動域が増したり。

直後でも効くし、そのときの状況に応じて治療をするわけなので、骨がついた後でも効きます。

未だにいるのか、と思ったのですが、手首の橈骨という骨を骨折した高校1年生、整形外科に通い、骨がついたことを医師がレントゲンで確認した後

「治ったからやっていいよ」

と言われたようです。

アメリカンフットボールをプレイするラインマンですよ。

前でガンガン当たるポジションです。

思い切り手を使って。

リハビリも整形外科でやっていたわけじゃなく、固定したのみですね。

今から1週間前にもともとの予定で当院に来院したときに、その前の週に骨折していたことを聞かされました。

シーネで固定していました。

そのときは自発痛はないけど、腫れがあり、可動痛もあり、井穴刺絡にて対処。

腫れ痛みともに軽減しました。

今回来院したときに、整形外科で「治った」という先ほどの発言があったことを聞かされたわけです。

掌屈が一番痛みが橈骨側の掌側にあり、甲側にもあります。

背屈においても痛みはすくないものの同様にありました。

手根骨の動きが悪く厚ぼったさがあります。

空間の歪みがあり、百会左前に刺鍼。

直後に厚ぼったさが軽減していること、可動域も増えて痛みも軽減。

掌屈だけに痛みが限定されます。

その後打鍼にて左の期門付近に勝曳。

若干痛み残るもかなり諸々が改善されました。

これでプレイできる、とは言えませんが、かなり復帰に近づいた状態です。

こんなの、治った、と言ってそのまま過ごしていたら、いつまでも復帰できなくなるし、復帰してもやっぱり痛い、ということになってしまいますからね。

これで骨折には鍼、という意識を持ってくれた人が確実に増えましたよ。


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by shinkyu--kaminari | 2025-10-28 20:30 | 鍼の修行 | Comments(0)