2025年 10月 28日
やはり骨折には鍼
初診で「骨折を診てくれ」とは頼まれませんが、きている方が骨折したとき、必ず
「鍼した方が早く治りますよ」
ということは言います。
そんなのその場ですぐに治るわけじゃないから、いかようにでも言えるのではないか、と疑う人は思うかもしれません。
でも、その場で治るわけじゃないけど、確実に変化するんですよ。
腫れがひいたり、痛みが和らいだり、可動域が増したり。
直後でも効くし、そのときの状況に応じて治療をするわけなので、骨がついた後でも効きます。
未だにいるのか、と思ったのですが、手首の橈骨という骨を骨折した高校1年生、整形外科に通い、骨がついたことを医師がレントゲンで確認した後
「治ったからやっていいよ」
と言われたようです。
アメリカンフットボールをプレイするラインマンですよ。
前でガンガン当たるポジションです。
思い切り手を使って。
リハビリも整形外科でやっていたわけじゃなく、固定したのみですね。
今から1週間前にもともとの予定で当院に来院したときに、その前の週に骨折していたことを聞かされました。
シーネで固定していました。
そのときは自発痛はないけど、腫れがあり、可動痛もあり、井穴刺絡にて対処。
腫れ痛みともに軽減しました。
今回来院したときに、整形外科で「治った」という先ほどの発言があったことを聞かされたわけです。
掌屈が一番痛みが橈骨側の掌側にあり、甲側にもあります。
背屈においても痛みはすくないものの同様にありました。
手根骨の動きが悪く厚ぼったさがあります。
空間の歪みがあり、百会左前に刺鍼。
直後に厚ぼったさが軽減していること、可動域も増えて痛みも軽減。
掌屈だけに痛みが限定されます。
その後打鍼にて左の期門付近に勝曳。
若干痛み残るもかなり諸々が改善されました。
これでプレイできる、とは言えませんが、かなり復帰に近づいた状態です。
こんなの、治った、と言ってそのまま過ごしていたら、いつまでも復帰できなくなるし、復帰してもやっぱり痛い、ということになってしまいますからね。
これで骨折には鍼、という意識を持ってくれた人が確実に増えましたよ。
ありがとうございます!
by shinkyu--kaminari
| 2025-10-28 20:30
| 鍼の修行
|
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