望み診る

東洋医学における診察は
大きく四つの段階にわかれます。
「四診」とよばれ、
「望診」「聞診」「問診」「切診」の四つを指します。

今日はその「望診」について少し話します。

一般的には聞き慣れないこういった言葉を目にしたとき、あるいは耳にしたとき、
東洋医学の場合はまず漢字の意味を調べることをお勧めします。

「望」という字には、
①のぞむ。見えにくい遠方を見ようとする。また、遠くからながめる。
②のぞむ。まだかまだかと待ちわびる。得がたいものを得たがる。ほしがる。などの意味があり、
もともとの原字は、人が伸び上がって立つさまを表し、ないものを求め、見えないところを見ようとする意を含むとあります。(出典:藤堂明保・加納喜光 編 新漢和大字典)

深いですね。
「視診」とは違うわけです。ただ視ただけでは見えないものを診るのです。

身体がどのような状態かという目的意識をもって診るのですが、
凝視をするのではなく、望み診るのです。

患者さんはいきなり目の前に突然現れませんからね。
患者さんが扉を開けて入ってきたときから、東洋医学の場合、診察ははじまってるわけです。

「望診」はさらに、
「顔面気色診」「舌診」「爪甲診」「眼診」「毛髪診」などにわかれますが、
それについてもまたおいおい話していきます。

今日はこの辺で。

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by shinkyu--kaminari | 2014-06-28 23:27 | 東洋医学 | Comments(0)

病は気から

今日はよく耳にするこの言葉について。

「病気」の語源である「百病生於氣」(百病は氣より生ずる)というこの語は、
我々東洋医学を行っているものにはバイブルとも言える、「黄帝内経素問」という二千年以上前に書かれた本に記載されています。

語源を見ればわかると思いますが、たんに「気持ちから病気は起こるんだよ」という感じではありませんね。
もちろん、そういったことも含んでいるのですが、「気」に問題が起こると病になるということを言っているのです。
となると次に疑問が出てきますね。

「気」ってなに?

簡単にいうと、「身体の内外を流れる、目に見えないエネルギーみたいなもの」
その「気」が不足したり、滞ったり、
本来進むべきベクトル方向に行かなかったり(下に向かって行かなければならないものが上に行ってしまったり)すると病が起こるということなのです。

その原因となるものに、「気持ち」、つまり感情の過不足があったり、
睡眠や飲食の問題があったり、
気候の影響があったりするわけです。

いやーな気持ちになると、胸のあたりがもやもやとしてきませんか?
問題が解決するとスカッとしたり。

何となく伝わりますかね?

そして
その「気」の問題を解決するために鍼をするわけです。
道標や杖となるように。

紀元前にはすでに編纂され、二千年もの流れの中、今なお、英知の泉たる深淵なる東洋医学について、
今後、さらに細かいことについても、生活にそくしたわかりやすい言葉で話していこうと思いますので、わからないことがあったら、お気軽に聞いて下さい。

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by shinkyu--kaminari | 2014-06-26 23:16 | 東洋医学 | Comments(0)

おぎせつ

「荻窪接骨院・荻窪治療室」略して「おぎせつ」

今日は僕が先月まで働いていた治療院についての話。

日韓W杯のとき入社して今回のブラジルW杯までの12年間。
本当に長く勤めさせていただき、育てていただいたのですが、
接骨院と治療室の総患が1日500人を超えるマンモス治療院です。

先生も常時40名近くおり、
OBも北は北海道から、南は沖縄にはいませんが鹿児島まで、日本全国に点在しています。
来年には40周年を迎えるこの治療院を開業から牽引しているのが院長の青山先生です。

青山先生は柔道整復師なので鍼はしませんが、僕の鍼の師匠と共通しているのは、
何よりもエネルギーがあること。
技術は確かに大事ですが、それ以上に必要なものがこれだと思います。

細かいことは気にしないところもさすがです。
入社してすぐ札幌にW杯を観に行くために仕事を休みたいと言ったこともオッケーいただけましたし、
5月いっぱいで辞めるけど、6月アタマの社員旅行は参加してもいいのかどうか聞いたときもオッケーいただきました。

非常に尊敬していますし、非常に好きな先生です。
先生もおそらく僕のこと好きですね(笑)
またいつか、ご一緒にお酒でも飲むときに、いい報告をしたいです。

僕もエネルギー・フルスロットルでやっていきます!

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by shinkyu--kaminari | 2014-06-24 22:31 | 徒然に | Comments(1)

百聞は一見に如かず

百聞は一見に如かず
百見は一考に如かず
百考は一行に如かず
百行は一果に如かず
とは、故事成語にありますがまさにそのとおり。

今日は鍼を刺すことについて

「鍼って痛くないですか?」
よく質問されることです。
鍼を身体に刺すんだから、痛そうに思うのは当然かもしれません。

でも、、、痛くはないのです。
なぜか。

痛くないように刺すからです(笑)

そんな乱暴なものではないのです。
もっともっと繊細なものです。

痛い部位に鍼をして中をグリグリいじる。
そういった深部に対して刺激をできるのが鍼のよさだと思っている方、そういう鍼灸師いると思います。
そこで響かせる。

でも、そうしなくても効くのです。
痛い極所に鍼しなくても。深く刺さなくても。響かせなくても。

患部として痛いところは結果であって、原因ではありません。
喉が痛いからって喉に刺しませんよ。

治療すると、気持ちいいと言う方は多いです。
どんな感じかというのは、口で言葉で説明するのはとても難しい。
というより無理ですね。
ひとりひとり受ける感覚は違います。

例えば僕自身が、僕の鍼の師匠の鍼を受けたとき、お腹が三倍くらいに膨らんだ経験があります(笑)
まあ、実際には膨らんだ感覚ですね。
ちなみに鍼したところは頭です。

身体がよい状態に変化していくというのは、気持ちいいものです。
鍼はその道標ですから、痛いものではありません。

安心して受けてみて下さい。

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by shinkyu--kaminari | 2014-06-23 23:15 | 東洋医学 | Comments(0)

今日は浅草で開業した理由について。

この浅草の地は僕の地元なのですが、実を言ってしまえばそれが理由(笑)

でも、地元、生まれ育った地を選ぶということについては、
地元だから嫌だという人もいるし、
周りからの目を気にする必要があるという人もいます。
だけど、僕は、あえて地元で開院したかったわけです。

自分の生まれたこの地に伝統鍼灸東洋医学を根付かせたいという一途な思いがある。
体調を崩したとき、病気になったときの選択肢に鍼灸がないのが悔しい。
医は仁術なり。
仁愛の心を本とし、人を救うを以て志とすべし。わが身の利養を専ら志すべからず。天地のうみそだて給える人をすくいたすけ、萬民の生死をつかさどる術なれば、医を民の司命という、きわめて大事の職分なり。(貝原益軒『養生訓』)

東洋医学は医学ですからね。

老若男女あらゆる人に鍼。
そしてあらゆる場合においても。
腰痛にも、腹痛にも、めまいにも、風邪にだって。
子どもに鍼ってほとんどの方は考えたことないんじゃないでしょうか?
子どもの医療費無料化というのは、ある側面よいのですが、
判断もつけさせず何でもかんでも病院に行くという状況を生み出している事実も否めないです。

具合がよくないから鍼してもらってから学校に行く。
浅草という地の子どもが自然にそう思えるところにしたい。
そういう風土をつくりたい。着実に変えていきたいと思っています。

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by shinkyu--kaminari | 2014-06-21 23:22 | 徒然に | Comments(0)

餅は餅屋

今日はそういう話。

このたび、開業するにあたって、いろいろな人に支えられ、助けられました。
当たり前ではありますが、自分一人では何もできないし、
特に僕はそれほど多才ではない。
いろいろな趣味はありますがね。

内装もろもろのことや看板などのデザインに関しては妻に大いに助けられましたし、
実際の内装施工や看板施工は、妻の友人ネットワークの方々のおかげで最高によいものができあがりました。
内装に関してはまたそのうち詳しく話したいと思います。

ホームページに使用している写真は、それを生業としている人ではありませんが、以前から阿波踊りをしている僕を撮ってくれていて、よい表情をよく知っている方が川越からはるばる来訪してくださり、とてもよいものを撮っていただきました。

ホームページに関しては、素人がつくったりなんてしたら、製作時間も出来上がりもとんでもないことになりますが、妻の行きつけの地元、浅草のカフェの抜群のセンスとノウハウを持っている方とお知り合いになっていたことで、
微に入り細を穿つところまで、打ち合わせをすることができ、
自分ではとても創り出せないような、のびやかで明るい出来栄えのホームページが誕生しました。

電気のことでも助けられました。開業を間近に控えたある雨の日、看板のあかりをつけるとブレーカーが落ちました。ひとまず東京電力を呼んだら、有料調査をしてくれた結果、結論は、
落ちたのは漏電防止のブレーカーで、問題の箇所はおそらくは看板だろうけど特定はできない、ここから先の修理は電気屋さんにやってもらってくれとのこと。

そこで持つべきものは友、
相当ややこしいことになっていたにもかかわらず、電器店の我が同級生が自転車でかけつけ、
見事解決してくれました。

これさえあればデスクトップやノートパソコンへの設備投資が不要になるからと、iPadと無線LANを導入しようとして、
すでに開業前日だというのに
難しくはないはずのAirMacExpressの設定に困っていたとき、
やっぱり自転車でかけつけて、慌てず騒がず助けてくれたのは兄でした。

開業を通し、
あらためて自分の無力さと人のありがたさを再認識し、
それとともに、
やっぱり自分には人のからだを扱うこの仕事が天職なんだと思いました。

そしてみんな、
それぞれの天職があり、それをがんばっているんだと。

いい刺激を受けました。

今回僕がやったことと言えば、、、「開業する!」と言っただけ(笑)

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by shinkyu--kaminari | 2014-06-20 21:35 | 徒然に | Comments(0)

論より証拠

今日は初診時の施術について

問診が終わったら、じゃあ鍼というわけではありません。
そんな単純にはいかないのです。

たとえば胃痛。
かなりストレスのかかったある特定の日から発症して、それ以降精神的にプレッシャーのきついときには症状が出て、休みの日には症状がない場合、原因はストレスだと言えるように思えます。

その可能性は高いのですが、もしかしたらストレスで過食をしているかもしれない。
食べ過ぎによって起こっている胃痛の可能性もあり、本人もそれを認めている場合は、何により判断するか。

それは体表にあらわれます。
どちらがメインであるかからだの反応を診るとわかるのです。
お腹や、背中、手足のツボ、脈などを診ることによって判断できます。

また、問診では原因があまりわからないこともあります。
とくにいつもと変わらず過ごしていたのに痛みだしたとか、常に痛みは変わらないとか。
逆に、思い込みで、これが原因なんですと決めつけてる方もいらっしゃいます。

問診情報が全て正しいとは限りません。
ですが、からだはウソをつかない。
問診では曖昧な方であっても、からだを診て判断する。
その認識を間違わなければ正確な治療が可能となります。

そしてそのからだの道標となる鍼を一本。

そんな施術をしています。





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by shinkyu--kaminari | 2014-06-19 22:40 | 初診 | Comments(0)

機に臨み変に応ず

今日は初診時の問診について。

ホームページにも書いているんですが、
【伝統鍼灸かみなり】では初診時にしっかりと時間をかけて問診し、治療を行ないます。

あらかじめ記載してもらう内容も多岐に渡ります。
そのためそれを前にしてたじろぐ方も少なからずいらっしゃる(苦笑)

では何のためにそうするのか。
今の状態を限りなく正確に把握するためです。
様々な内容からひとりひとりの状態がうかがえます。
そして過去どのような病気をしてきたか、どのように過ごしてきたか。

誰しも過去の歴史があって今があるし、
今の状態だけで全てを把握することは不可能です。
そんな名人もいるでしょうが、僕はいたってノーマルな人間なのでそんな特殊能力はありません。

また、患者さんとしても、問いかけに対して答えていくことが
またあらたな眼でご自身のかかえる症状、問題点を意識するきっかけになったりもします。

この行程を経ることで、ご自身がなぜそのような症状になったのか理解していくことができ、
またご自身を見つめ直すきっかけともなるので、
この、多少めんどうにも思える行程は、治療の土台として、とても意味のあることだと思っています。

もちろん無理強いして聞くことはありません。
目的は根掘り葉掘り聞くことではなく、症状がよくなること、治ること。

そのためにはお互いの信頼関係がとても大事です。
機械的にやってよくなるわけがない。
だから一度に問診票を書くのが大変だと思う方は少しづつでいいのです。

僕、アタマやわらかいですよ(笑)

臨機応変にやっていきます。

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by shinkyu--kaminari | 2014-06-18 21:15 | 初診 | Comments(0)

月のころはさらなり。

今日は月の話。

東洋医学では、身体を、大いなる自然のなかの一部と捉えます。
したがって、患者さんの身体も、
その日、そのときの大いなる自然、天候気候、世界の情勢の一部であるが故に
治療においても、ただ、その患者さんの症状だけを診るわけではありません。

地球は太陽と月に少なからず影響をうけていますから、
ひとの心身も太陽と月の影響をうけています。

今日は太陽暦でいうところの六月十七日。
太陽暦ではもうすぐ夏至(太陽黄経90度)ですね。
[夏至]とは、二十四節気の一つで、
北半球では太陽が最も高く、昼間の時間が最も長くなる日。
天文学的には、太陽が黄経90度の点を通過する時。
菖蒲が咲き始め、半夏(烏柄杓)が生えてくる頃であります。
東洋医学的には、一年のうちで最も陽気が高い日となります。

さて、月暦でいうとこの六月は
満月が十三日
新月が二十七日
月の暦でいうと、ひとの心身に最も力を及ぼすのが満月です。
ひとの心身は月の満ちるにあわせて気血が旺盛になるわけです。
弱っている身体は
満月の力を借りて症状が軽減しますし、新月のときには月の助力がないので症状が悪化する場合すらあります。
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この本の月についての言葉は、なかなか参考になると思います。

太陽の去就、月の満ち欠け、潮の満ち干きは、波のうねりのようにあらわれますが、
西洋流の力学では
極大、極小の極地が重視されております。
それに対して、東洋医学の陰陽論では
[坤][復][臨][泰][大壮][夬][乾][こう][遯][否][観][剥]という12の位相のうち、
極小からの立ち上がりは[復]という位相であり、他の11の位相とともに重視するとあります。

往々にして、自然の大きなうねりの波のような力の位相において、ぴたりとした極小、極大の極地ではなく、すこし間をおいた[復]の位相で影響があらわれていることを鑑みて、
満月や干潮の極地点よりすこしひいたところでの影響をもみていかねばりますまい。


天の太陽と月とともに変化し続ける心身とむきあい、
その症状の揺れ幅も考慮して治療できるのが
悠々とした東洋医学のよいところだと思うものであります。

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by shinkyu--kaminari | 2014-06-17 22:22 | 東洋医学 | Comments(0)

本日、この浅草の地にて開院いたしました。
【伝統鍼灸かみなり】では、
伝統にしっかりと裏打ちされた東洋医学の理論を鍼において実現していこうと考えているのであります。
さて、浅草といえば浅草寺、
浅草寺といえば雷門。
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浅草寺の雷門は風神雷神が左右を守っております。
この雷様、
かつては神が鳴ると書きましてカミナリと云ったそうであります。
天高く、轟く雷鳴は、たしかに神の音に違いありません。
【伝統鍼灸かみなり】開院の今朝も、まずは浅草寺の雷門から仲見世をあがり、
浅草寺、浅草神社と参拝してから
浅草寺二天門へ。
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【伝統鍼灸かみなり】は、雷さまを掲げてはおりますが
浅草寺雷門ではなく二天門のそばに所在しておりまして。
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さて、この雷様。

実は雷さま、というより
むしろ「かみなりという現象」なんですが、
東洋医学でいうところの陰陽思想で説明するならば、
陰陽のバランスの崩れをとる現象です。

云うなれば
雷神さまは陰と陽の架け橋、仲介者。
陰陽マークの境界における存在。
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陰と陽の境界の番人、雷神さまのもと、
鍼で心身の陰陽のバランスをとっていこうというわけです。
そんな願いを【伝統鍼灸かみなり】のロゴに込めております。

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おかげさまで
本日の【伝統鍼灸かみなり】は、開院のお祝いの蘭や鉢木で満ち満ちております。

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写真はOzoraHirayama氏より

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by shinkyu--kaminari | 2014-06-16 21:37 | 徒然に | Comments(0)